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銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駆ける999号 Part4

1 :名無し野電車区:04/10/15 17:53:11 ID:UyXIkeuk
『銀河を駈ける999号』が再び帰ってきました。
種寸直樹が
『銀河鉄道のサービス拝見』します。

過去ログ
銀河鉄道999は宇宙なのになぜ煙が出ているの?
ttp://curry.2ch.net/train/kako/1019/10192/1019234981.html
続・銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
ttp://hobby.2ch.net/train/kako/1032/10324/1032403720.html
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駆ける999号 Part3
ttp://hobby.2ch.net/train/kako/1035/10354/1035437574.html


警告・『銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号』の感想以外の書き込みは
このスレの安全運行に支障をきたしますのでお控えください。【銀河鉄道管理局】


2 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/10/16 12:48:08 ID:ZI77+2SJ
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
鋼鉄天使(1)
ウトウト居眠りしていると、ズシンという衝撃で目が覚めた。そのあとも連続して衝撃がくる。
なにごとかとメーさんにたずねると対空砲火だという。列車に向かってそんなものを撃つとは
言語道断で、厳しく処罰すべきである。メーさんは落ち着いたものでいつものことだという
風である。なかなか物騒な所らしい。車掌が調査がてらまわってきて「次の停車駅はマスプロン。
停車時間は2日と3分」と告げる。惑星上空に入るとのようなガスが立ちこめて、まだお昼過ぎ
だというのに薄暗い。地上は見渡す限りの大工場群である。僕は物を造っている所は活気が
あって好きだが、メーさんはあまりお気に召さないようだ。今夜の宿はメーさんの提案で
銀河鉄道指定ホテルから変更となった。「機械ホテルに泊まったことないんでしょ。お酒を
飲めないからって、体験派が、そんなことじゃダメです。私もつきあいますから、ためして
みなくちゃ」僕もかねてから機械ホテルに一度泊まってみたいと思っていた。食わず嫌いと
いうわけではなく、僕たちの学生時代には、まだ一般的でなく、結婚してから、一人でのこのこ
出かけるのも気がひけて、なんとなく足が向かなかった。別にお酒のせいではない。列車が駅に
着きホームに出るといかにもといった工場風で、空気からして金属の香り。駅前では一人の
少年が引っ立てられていくところで、さっきの犯人だという。レールファンでないのが唯一の
救いか。
(続く)

3 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/10/16 12:48:49 ID:ZI77+2SJ
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号 種寸直樹
鋼鉄天使(2)
いよいよ機械ホテル宿泊初体験となるわけで、駅からは、メーさんが案内人をつとめることに
なり、薄暗いマスプロンの町を歩いたのだけれど、めざす「フライス盤ホテル」の所在は判然と
しない。分からなければ、適当な人をつかまえて、どんどん聞けばいいのに、自分で見当を
つけようとするからまどろっこしい。メーさんにかぎらず、ヤングと一緒に行動していて、
いつも気になるのは、道をたずねないこと。そのくせ、こっちでいいんでしょうねとなどと、
時々情けなそうな声を出す。そんなひまがあれば、地元の人にたよることだ。だんだん腹が
たってきたころ、ようやく着いた所は、雰囲気もなにもない、ブリキ細工の工場のような建物。
フロントマンなどもちろんいるわけがなく、なんとも無愛想なアンドロイドロボットが応対し
所要の手続き。夕食までには時間があるとのことで、割当てられた部屋に入ると無味乾燥な
病院のような部屋。あまりぜいたくは言わないが、これはひどい。ベットにすわっていても
仕方なく、そうかといって廊下ぐらいしか居場所がない。風呂をのぞきにいったメーさんが
痴漢に間違われるハプニングもあったが、生身の人間用は、小さいうえに湯が少なく順番待ち
の超満員で、はいれたものではないという。なんとも大変な所へ来たものだと、嬉しくなって
くるうち「メシだ、メシだ」の声。どやどや食堂に駆けつけると「早くご飯食べないとなく
なります」とメーさんがひとこと。そして彼女は脇目もふらずに2杯ほどかきこんだ。その間に、
こちらも黙々と4杯。たちまちおひつは空になり、だれかがお代わりを取りに行ったら、生身の
人間用はもうないとの情報。少し遅れて来た人もあり、一瞬騒然としかけたが、もう一度炊く
ということで落ち着いたらしい。あまりの殺伐さに食器を洗うのも楽しく、メーさんに感謝で
ある。
(続く)

4 :名無し野電車区:04/10/18 11:28:23 ID:X1CZigul
保線

5 :名無し野電車区:04/10/18 17:02:33 ID:OS6ERGXi
ストライキ決行!

6 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/10/18 19:39:44 ID:uElns8Xp
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号 種寸直樹
鋼鉄天使(3)
食後も、なんとなく食堂にたむろすることになったものの、話に聞くミーティングはなし。
ホテルは人間の従業員がいないのだから、顔を出さず、そのうち機械ホテル慣れしている
ような機械化学生が、知性のかけらもない大声で生身の女の子に抱きつきながらハアハアを始めた。
それを喘声をあげて喜ぶ娘も娘だが、これはおもしろい。ただ案内役であるメーさんは、
ぶすっとしたまま。やたらにテレビのチャンネルを回し「まだいますか。もう寝ましょう」
ただ眠るだけならどのホテルでも同じで人のハアハアを生で見る機会などめったにない。
メーさんを先に部屋に帰しハアハアにかぶりついて見ていると、大音響とともに食堂の床が
抜けホテルそものもが崩れ去った。「思い知ったか!ハアハアするだけで子供を造ることを
知らないウジ虫め!」おやおや、そんなことはないぞ。僕はハアハアも子供も大好きだと言い
たかったが頭に何か当たったようでそのまま意識がなくなってしまった。
「先生、大丈夫ですか」気がつくとメーさんが僕の顔をのぞき込んでいた。そばに機械
ホテルの責任者らしき機械化人が立っていて平謝り。「申し訳ありません。犯人は捕まえて
銃殺にしますから」銃殺とはおだやかでない。メーさんが犯人は女の子だと教えてくれた。
(続く)

7 :名無し野電車区:04/10/19 02:31:08 ID:fmKgZJ9o
これって、もしかして元ネタは北海道の某浜頓別のYHのルポ?

8 :名無し野電車区:04/10/19 08:47:51 ID:BEHwspXf
松本れいじの「銀河鉄道999」に種村が乗ったらと妄想して乗車レポートを書いている
だからコミックのストーリに沿って惑星に止まっている

もっと楽しみたければ原作と過去ログ見れ

9 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/10/19 21:17:47 ID:VHAWNQ93
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号 種寸直樹
鋼鉄天使(4)
さっそく駅前に出向くとかわいい女の子ではないか。銃殺はやめて僕にまかせてほしいと
お願いし女の子を引き取る。名前はクローマリアさんという。さっそく手を引いて近くの
ホテルへ直行する。僕はハアハアだけでないぞ、と教育するためだ。詳細は省略するがクロー
マリアさんにこれからはハアハアも楽しむようにと説教をして列車に戻った。「もう気が
済みましたか?」またまたメーさんが少し不機嫌な顔をして僕を迎えてくれる。いや、
これは教育だよとごまかすがやはりハアハアしたのがばれていたらしい。僕は一生懸命ハアハア
しているのは好きだと言うと「先生、機械の体になるとハアハアもつまらなくなりますよ」
と釘を差された。やはりメーさんは機械の体というものがあまりお気に召さないらしい。
999号は定刻にマスプロン駅を発車した。するとバタバタと車掌が通路を駈けていく。
なにごとかと後に続くとなんとクローマリアさんが乗っているではないか。車掌が
無賃乗車がうんぬんといっているのでどうやら密航らしい。クローマリアさんが僕の
姿を見つけ「助けて下さい」というが僕にはどうすることもできない。すると後ろから
メーさんが「これを渡してください」というので包みをわたすとなんと空間割引回数券
ではないか。クローマリアさんは「これからは先生の教えにしたがってハアハアを楽しみます」
とメーさんにお礼を言った。あわてる僕に「ハアハアだけではダメですよ」とメーさんから
チクリとやられてしまった。
(続く)

10 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/10/20 22:34:11 ID:GnetF/Zb
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号 種寸直樹
停時空間のかじられ星(1)
車掌が「次の停車駅はバカタレ」と告げる。バカタレとはまたひどい名前でもう少し
スマートな名前がいいのでは。窓の外を見ると風景がうす気味悪く、列車の振動も
ひどくなった。おそらく空間軌道の保守が行われていなのだろう。銀河鉄道でも最近は
人員削減による合理化が行われているそうだが、保守まで合理化されたのではこまる。
999はさらに異様な空間を抜けていくが車掌は「脱線して行方は分からない」とおろおろ
している。すると列車の隅にいた男が「おれという乗客の都合で寄り道してもらった」
という。独りよがりな理由で寄り道など言語道断だが脱線状態ではどうしようもない。
そのうちなんとか列車はかじられたような姿の惑星に進入し駅にすべり込んだ。
路線図にない星で駅があるのもきみ悪いが、とにかく停まった以上は降りて
駅前をぶらついてみよう。メーさんにはあまり遠くにいかないようにとクギを
刺された。駅を出て目に入ったのが「10円牛丼」ののぼりである。駅前旅館ならぬ
駅前屋台で牛丼が食べられるとは幸運である。お腹が空いていたのをこれ幸いにすぐ
飛び込んだ。ところが地元の者以外は一杯1000円だ、それに昼の営業は終わったと
断られてしまった。骨折り損のくたびれもうけで、屋台がこんなことでいいのかと
メーさんと声を大きくする。ほどなくメーさんが「屋台を仕切っている親方に
お願いしたら300円でいいことになりました」とニコニコ報告。「地球から来た
旅好き牛丼好きの者でございますが・・」と請願したのだろう。地球で代わりに
なっている豚丼とはひと味もふた味も違ううまさで満腹。
(続く)

11 :名無し野電車区:04/10/20 22:51:30 ID:adGm/Vfg

.             | >>1を 
     , - 、_.'⌒ヽ.   | r‐┐r‐、ァァ r‐┐r‐┐ ┌‐u‐┐ー‐、 /1 
   ., -       ノ   | |  | | ヽ. . | ||  |_ [  _  ] `ー'.ノ | 
  (  、ー--j‐i'     | |_.ノ|..ノ  |_ノ |_.ノ└‐リ__ノ | ̄  .ノ @ 
   (   / Q Ql    | ._   _____ _n_  ̄ n    ̄ ̄ 
   .__ゝて __>    | |.|  └―, , ┘ニコ lニニ, lニニ .ニニl 
  (   ( \ノノ    / .|.|  n  //   ^コ lニ^  (0 | 
  `て ヽ. i'._     ̄|  、ー'ノ  ゙、`‐┐(o_,ヘ.〉  、ソ  ◎ 
   .'⌒i.、! ノ7lヽ   |   ̄     ̄ 
   l   l|ヽ'ヽ'|| l   r'て_ 
   |  |  ̄ ̄〉! /`r-=' 

12 :7ではないよ:04/10/20 22:59:55 ID:YW4wScwn
>>2-6
元ネタはユースホステルの話だよね。読んで藁ってしまった。

以前「銀河を掛ける〜」シリーズ読んでましたけど、
復活したんだ。続きが楽しみだ。

13 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/10/21 21:02:08 ID:qSmU2H9h
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号 種寸直樹
停時空間のかじられ星(2)
いかにもといった風貌の親方が顔を見せ、いかがでしたかと問うので大いに
満足であるが、つゆの味付けが少々と正直な感想を述べておく。その味付け
だがなんと地面をコクだしに使っているという。驚いているとメーさんが
「食べられますよ」というので指ですくって口に運ぶと、甘くも辛くもあるが
どうにもしまっていない感じで、僕の好みにはあわない。親方によれば余所の
星の人間が地面をかじり取って持っていくほどの人気だそうだ。なるほど、
それで星全体がでこぼこしたように見えるのか。かつて地球で見た石灰石を
採掘している山と同じ風景である。そうこうしているうちに車掌が飛んできて
出発するという。急いで駅に戻り列車に飛び乗るとすぐにガクンと動き出した。
異様な形の星を眼下に見ていると例の男が客室の隅で「こんなんじゃない!
二度と帰ってくるもんか」と叫んでいる。しかし、そもそも自分で勝手に
レールをねじ曲げてここに来たのだから自業自得である。僕にとっては
銀河鉄道の定期列車が発着すれば、ぜひにも再訪したい屋台である。地球の
牛丼屋で修行したらしい親方はますます腕を磨いてくれることだろう。
(続く)

14 :名無し野電車区:04/10/21 21:08:48 ID:tB2czR07
忍者列車トリビア。

15 :名無し野電車区:04/10/21 21:28:35 ID:sK92rmUi
>>7
そういう突っ込みができる貴殿も、北の宇宙を生き抜いた漢とお見受けした。

16 :名無し野電車区:04/10/22 02:54:17 ID:nV1EY+uQ
ああ、これってやっぱり例のシ兵t別のネタか?
これのルポが出て2,3日後に友人5人から種氏は身勝手という非難を聞いた思い出がある

17 :名無し野電車区:04/10/23 02:09:47 ID:LGa4KEi/
カムパネルラが死んだりはしないのか

18 :名無し野電車区:04/10/24 14:55:18 ID:d/HtyCmS
>>17
猫頭人間も出てこないよな

19 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/10/24 17:06:42 ID:T9F9FZEB
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
怒髪星(1)
列車は快調に走り続けている。車掌がやってきて「次の停車駅は怒髪帝国。
停車時間は24時間」と告げる。僕たちの横を通り抜けるさいに「猛烈なところ
なので注意を」と付け加えられた。メーさんは「先生にはピッタリな所かも」
と笑う。惑星が近づいてくると怒ったような気流が立ち上っているように
見える。それと同時に車内の温度がどんどんあがりまるで蒸し風呂のようだ。
まるで冷房が故障したような感じだが、空調の吹き出し口に手を当ててみると
冷風が吹き出ていて故障ではない。あまりの暑さにTシャツ1枚でも耐えきれず、
上半身すっぱだかになった。「おや、メーさんは脱がないのか」とちょっと
邪な期待をこめてたずねると「そのうち脱ぎますから期待していて下さい」
とニッコリで僕もニヤリ。大気圏に突入すると「着替えてきます」とメーさん
が席を立ち、車掌が「私も、私も」といって車掌室に消えた。メーさんが
どんな格好で出てくるか、ワクワクしてよろしくない想像でイチモツが
勃起してしまう。やがて車掌が姿を見せるが、まったく同じ格好ではないか。
「デザインは同じでも夏向きの風通しのいい・・」と言い訳するが、もっと
さわやかなデザインを採用してもいいのにと思う。銀河鉄道のデザイナーさん、
御一考を。
(続く)

20 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/10/25 21:51:15 ID:ViQQf/B1
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
怒髪星(2)
メーさんが黒いハイレグ水着にコートというなんとも刺激的な出で立ちで
戻ってくると同時に列車が停止した。まだ空中であるがここが駅だという。
丸い円盤のようなエレベーターで地上に降ろされるが、将来の高齢者増加を
考えるとやはり段差のないホームに到着するのが望ましい。
街を歩き始めると僕の目の前で男がタバコをポイ捨てし、あやうく僕に命中
するところだった。男に声を大きくして注意すると「わかっとるわ!それ
ぐらい。ハンゴロシにしたるど!」といきなり殴られてしまった。不意を
つかれて吹っ飛んだ僕も、頭に血が昇って殴り返してやろうと立ち上がったが
「ここではこれがあたりまえです」とメーさんに止められた。とりあえず
居酒屋に入って酒で頭を落ち着かせることにしよう。入った居酒屋は満員で
若い女性の先客と相席とあいなった。若い女性には厳しいメーさんが、一緒に
お酒を飲むのは大歓迎、あるいは静かに飲むのがよろしければ別の席とチェンジ
をと、きつめの言葉で語りかける。僕たちの方が後からきたのだが、さすがに
メーさんはこういう事に手慣れている。幸か不幸か、彼女はしばらく思案した末、
席交換を選択したのだが、酒を汲みかわしていれば、ひとつのハアハアが生まれた
かもしれなかった。
(続く)

21 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/10/27 21:01:36 ID:aCzPdy4M
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
怒髪星(3)
メニューを見ると種類も豊富だがとにかく値段が安い「値段はよその十分の一、
品質は宇宙で一番です」とメーさんがいうのもうなづける。「きゃっ!どうして
くれるんだ。まだ食べ始めてもいないんだぞ」悲鳴をあげたのは僕。普段なら
笑って済ませる事なのだろうが、僕もなかなか順応性が高いらしい。ケンカ
していた巻き添えで、バイト娘が運ぶ途中の焼鳥の皿がひっくり返り、グレイの
ズボンのひざに落ちてきたのだ。たれが流れておろおろするバイト娘をよそに、
隣にすわっていたメーさんが、すかさずハンカチで押さえてくれたが効果なしと
判断。「水洗いしたほうがいいです。脱いでください。持って歩いても発車時間
までには乾くでしょう。乾かなかったら私のコートを貸してあげます。下に水着を
着ているから大丈夫ですよ」言い終わらないうちにズボンを脱がせて洗面所に消えた。
ほどなくメーさんが戻ってきたが僕には女装の趣味はなく、また女の服を着るのは
男の恥だと教わってきたのだと、丁寧にお断りする。パンツ一丁で飲んで、食べて、
そしてケンカを見てほどよくアルコールがまわってきたので、そろそろかと店を出る。
帰る途中、僕の格好を見たじいさまから「ウホッ、一杯やってからヤラないか」と
誘われるが、僕にはそっちの趣味はないのでお断りしてエレベーターで列車に帰った。
列車はガクンと衝撃を残してすぐに発車した。怒髪星というところは、なかなかに
大変な星だが確かに僕向きかもしれない。ただ、今後ヤングが焼鳥を差し入れて
いただくむきは、たれでなく塩をよろしく。
(続く)

22 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/10/28 20:10:37 ID:/fAhqn+h
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
幽霊世界のフィラメント(1)
座席の頭もたれに寄りかかってウトウトしていると尿意を覚えて目が覚めた。前駅
でTシャツ1枚の格好でいたからか、今度は寒くなってきた。メーさんに問うと
「そうですね、少し」と同意。どうにも列車の空調装置の容量不足なのではないか。
メーさんによると雲の海を通過中は車内の温度が下がるとのこと。外を見て下さい
というので窓から覗くとなるほど、電球のフィラメントが飛び散ったようなガス雲
が広がっている。かつてはこの地点に惑星フィラメントがあり、駅が設置されて
いたというが、惑星が爆発して四散したので今は信号場に格下げされた由。トイレに
立って隣の車両を除くと、おや、少なからぬ乗客が乗っている。デッキにいた一人旅
らしい女性に尋ねると、このガス雲地帯が観光名所であるという。列車はゆっくりと
ガス雲の縁に停車した。隣の客車からぞろぞろと機械人間の団体客が降りていく。
信号場で客扱いをするというのは昔からあったようで、銀河鉄道にもいくつか残って
いる。ここで999号は区間運転の急行列車を待ち合わせるため、約3時間の停車となった。
少しばかり頼りない板張りの通路を渡り簡易な駅舎を出てみると、こはいかに。立派な
観光船案内所がある。例の女性が「一緒に行きませんか」と誘ってくれたので
掲げてある運行時刻表を確かめた。案内所のカウンター氏によればガス雲の反対側
には銀河郵便局もあるという。郵便局もあると聞けばじっとしてはいられない。
(続く)

23 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/10/29 20:35:32 ID:LoFHKbzu
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
幽霊世界のフィラメント(2)
団体客が臨時便で出航したのち、案内所兼待合室で定期便を待つ。女性は相談が
あるといって、メーさんを待合室の端に引っ張っていった。メーさんは「私も連れて
行くのじゃだめですか?」と聞くが女性は「ダメです」とあっさり拒否。メーさんも
しつこくは食い下がらず、列車へ戻ってしまった。「入る気配はありませんが、ドーゾ」
「下へ降りないとハアハアをさせないとイッテください、ドーゾ」案内所のカウンターの
中から無線の交信に応答する大声が聞こえてきた。案内所は船の指令も兼ねていると
みえ、例の団体客を含めて臨時便が何隻か出ており、甲板でばかり客がハアハアして困ると
船長の声が飛びかっている。甲板でハアハアしすぎると船が傾くのは、かつて月面周遊船で
体験ずみだ。「ドーゾ」などと言っているうちに転覆でもしないかと心配になったが
無事だった。12時40分発の定期便「白熱」は、他2人のお客しかなかった。僕と一人旅
の女性に、くっつきぱなしのペアだけで船は定刻に出航した。「お知らせいたします。
ただいまよりハアハアされても結構です」船長の放送が流れた。くっつきぱなしのペアは
船倉の奥の部屋へ消え、僕たちも展望が利く部屋へシケこんだ。
(続く)

24 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/10/30 21:52:48 ID:l8H+HLFP
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
幽霊世界のフィラメント(3)
目の前に黒い物が動いた。海藻の茂みを押しわけるように、指を女性の秘部に挿入する。
丸いコリコリした感触があり、ネットリ刺激する。クリトリスだ。つまんでしばらく
刺激するとまたもぐり、体がピクピクと反応して首を振る。ほどよく濡れた所で僕の
イチモツを慎重に沈めていった。なかなかキツイ締めつけだが、包み込むような柔らかさ
も持ち合わせていて絶品である。これは機械人間にはないもので、生身の人間の良さ
でもあろう。体位を入れ換えたりしながらハアハアを続けていると、溜まったものがこみ
上げてくる。「いくよ、中田氏するよ!」「イッて・・イッて下さい!」女性の奥深くに
突き入れて大放出。同時に女性も逝ったようで荒い息を吐きながら失神状態だ。
ここ何年かで一番のハアハアとなった。イチモツを引き抜いて丁寧に拭きズボンにしまうと
ほどなくガス雲の最遠部に入って、反対側の桟橋着。船は30分近く停まるので桟橋を
散歩できる。少し離れた所に銀河郵便局の建物が見えて、女性を連れ迷わず下車。
ペアがガス雲をバックに三脚を立て、セルフタイマーをセットしている。その後ろでは
僕たちが抱き合っているが、われ関せずの表情。僕たちがそばにいるのだから、普通
ならシャッターを押してくださいと頼むところだが、さすがに遠慮したのか。ネットリ
としたディープキスの写真を横目に銀河郵便局へ向かう。
(続く)

25 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/01 18:52:54 ID:dLKnZ3pm
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
幽霊世界のフィラメント(4)
「いらっしゃいませ。そのとおり銀河系最東端の無集配特定局です。集配局ですと
プレーテッド局が最東端です。昔は簡易局もあったのですが、もうやめています」
きわめて明快な説明で、銀貨1枚の旅行貯金を頼むと手ぎわよく処理してくれ、
178252局目を達成。ゴム印が押されて戻ってきた通帳を見れば横書きで「銀河系
最東端の郵便局 フィラメント郵便局」なんと局名のほかに別の小さなスタンプも
そえてあるではないか。うれしくなってプラスチックメールを求め局のゴム印をと
所望したら「銀河系最東端の−」と同じ文字でコスモブルーの印まであることが
わかった。趣味の人がふえるにしたがってよろこばれるサービスを工夫し、増収に
つとめようとの姿勢が見える。大いによろこんで郵便局を出、角を曲がるとそこに
フィラメント資料館があり、二階展望室前から銀河鉄道の信号場が一望できる。
惑星フィラメントを再建しようとのスローガンとともに、再建事務所には「銀河鉄道
の信号場を再び駅に昇格させよう」の横断幕も出ており、フィラメント付近は内外
ともに難題をかかえているのであった。船の出航時間となり、女性と共に桟橋に
戻り例のペアとともに乗船。帰りももちろんハアハアをこなした後、ゆっくり話をする。
機械の体になるという事はいい事なのか、悪い事なのかと問えば「それは先生の
考え方次第です」とかわされた。船が出発地の案内所に着くと、少し不機嫌そうな
メーさんが出迎えてくれる。女性と別れの挨拶をかわし、999号は汽笛を残して発車した。
(続く)

26 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/03 19:39:52 ID:rvtqAkQZ
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
沈黙の聖地(1)
機関車の長音汽笛一声のあと、列車からはなにも音がしなくなった。メーさんに
よれば無音軌道と強制消音区域が重なっているとのこと。機関車の音もレールからの
音もしないようでは汽車旅とはいえず、迷惑な話である。「次の停車駅は銀の谷。
停車時間は四時間四十四分四十秒」車掌の声は聞き取りにくいほどの小さな声だ。
相手に聞こえないようでは案内として失格である。今度は先生には向かない所ですね
とメーさんまで小さな声で話す。それならいっそのこと、僕も下車して大声で
歩き回ろうかと冗談半分に言ったら「本当にそんな危ないこと、御免です。先生
みたく大声を出してウロウロしてたら一発でつかまりますわ。どっかに連れてかれて
騒音容疑で死刑−にならないまでも強制労働させられますよ。そりゃ先生は、うまい
こと帰られたら”抑留記”でも書けていいかもしれないですが、私はお断りします。
第一、銀の谷は観光地でもなんでもありません。どこのガイドブックにものっていま
せんよ」メーさんがまず反対し、車掌までも「なにしろ乗務員ですからね」とのって
こず、さたやみになった。列車が停車しメーさんだけ、用があるといって降りてしま
った。四時間もする事がなくてはヒマなので、こっそり列車を降り駅を出てみた。
人通りは少なく、珍しい二人連れの女の子を見つけ話しかけてみた。
(続く)

27 :名無しでGO!:04/11/05 23:23:44 ID:e+pTHGMC
http://zbc09999.s6.x-beat.com/kent-joyfulbbs/joyful.cgi?page=20
あの女には気をゆるすな

28 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/06 19:03:42 ID:iXb2zFDK
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
沈黙の聖地(2)
「黒いコートを着た髪の長い女の人を知りませんか」と尋ねたが、驚いたように
走って逃げられた。残念、ナンパも不成功に終わる。夜明け前だというのに開いて
いたタバコ屋の店番のばあさまに聞いてみるが、いきなりシャッターを閉じられた。
失礼な話である。のどが乾き、空腹も覚えるが、民宿ふうの店も閉まっており、
あたりには何もない。人がいそうな方へ歩いていると「大きな音にご注意ください」
と看板の出ていた道端で、変なクルマに囲まれ僕を捕まえようとした二人の人間が
いたのにはびっくりした。スプレーのような物を吹きかけられ、僕は気絶してしま
った。冷たい感触に目を覚ますと、そこは牢屋だったのだ。まったく、人に迷惑
なんてかけていない人間を捕まえるとは、ひどい話である。大声を出して助けを
呼ぶが、番人がきただけ。その番人が「騒音罪」で死刑だと小声で言うではないか。
とんでもない所である。そんな牢屋でよく眠れるはずもなく、ウトウトしていたら
もう朝。昨日の番人が僕を引っ立てて連れていく。えらく古い縛り首の処刑台に
連れていかれた。まわりには大勢の見物人がいて何やら僕のことを言っているが、
小声で腹も立たない。
(続く)

29 :名無し野電車区:04/11/06 19:14:55 ID:veApqh9M
>>27
そこでSDF空間鉄道警備隊でつよ。

30 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/06 20:27:22 ID:iXb2zFDK
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
沈黙の聖地(3)
首に縄が掛けられてもうこれまでかと観念したら、突然エネルギービームが飛んで
きて縄を切った。その先を見るとなんと、メーさんが銃を構えているではないか。
やれやれ、助かったと一息つくとメーさんが「大声で叫んで下さい!」と言うので
ありとあらゆる苦言を大声で呈したところ、処刑人から牧師、見物人までみんな
倒れてしまった。「先生の声でみんな倒れてしまいました」メーさんまでも苦言の
内容にへきえきしたのか、顔をしかめている。メーさんによると密告が流行し、
耳の感度をよくしすぎて大きな声や音にたえられないという。機械の体も性能が
良くなりすぎるとやっかいなものである。とりあえず、さっさと列車に戻ることにし、
駅へ急ぐ。建物のカゲから耳に防護装置を付けた機械人間も現われた。ちょっとお腹
の具合がよろしくないのを幸い、試しにメーさんには言えない行為を思いついた。
メーさんを先に列車に帰し、頃やよしと思いっきりぶっ放した。結果は大成功で、
もちろん機械人間は昇天。こんな所で役に立つとは、思わなかったが。後は駅まで
戻れば、もう安心だ。メーさんが車掌と話をしている。「大声に自信をもつのもいい
ことだと思います。ちがうかしら?」「へ・へ・へ屁はどうでしょう」「あなたが?
勘弁してください」どうやら僕の行為をメーさんは知っていたようで、人が悪い。
列車は何事もなかったように銀の谷駅を出発した。宇宙空間へ出たところで、「メー
さんは列車を降りてどこへ行ってたんだい?」と尋ねたが「私にもすることがいろいろ
ありますよ」とかわされた。たとえ編集者でもいい男と会っていたなら、ちょっと
シャクである。
(続く)

31 :名無し野電車区:04/11/06 23:47:05 ID:pCOESt/p
何度読んでもおもろい。元ネタ詳しくないけど。

32 :名無し野電車区:04/11/07 09:50:15 ID:6VY4m9FK
>ありとあらゆる苦言を大声で呈したところ
ワラタ

33 :名無し野電車区:04/11/08 23:38:02 ID:NzNYoxdx
保守age

34 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/10 00:13:06 ID:C/It3hsg
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
プレーテッドシティの魔女(1)
列車がプレーテッド惑星に近づくにつれ、外が明るくなりはじめた。夜行列車で
迎える夜明けのような色でなく、まったくの金色でげんなりする。「ここではなにも
かも金色です。人間も」とメーさんが教えてくれた。プレーテッド惑星といえば
たまたま僕が監修をたのまれた「銀鉄1000万光年の旅」で銀河系東部を担当した
杉尾臨行氏が、「さて、銀河本線で銀の谷を越えたなら、この機会にプレーテッド
シティも押さえておいたほうが、のちのち苦労をしなくてすむ。定期列車は1ヶ月に
6往復しかないが、<超特急999号>で行けば、幸い24時間のロスタイムで、プレー
テッドシティを楽しんで夕食前にはウラトレスに到着できる。銀河系の外縁部
プレーテッド惑星には、惑星名物のひとつ、この星の全体をおおうほどの金を
産出する、プレーテッド金属の鉱山がある。折り返しのローカル列車で、そそくさと
退散する”乗りつぶしマニア”が多いのも、まんざら時間に追われているためばかり
ではないかもしれない」と簡単に片づけたのを、地元のホイールロッククンは大いに
嘆いた。「いくらなんでも、”押さえておく”とか”のちのち苦労しなくてすむ”
とか、じゃま者扱いはひどいです。それにさっさと折返した方がいいような書き方だし
納得できない。プレーテッドシティ駅そのものはつまらないけれど、町の中心、磁気
メッキ塔の形は面白く、珍しい建物ベスト5くらいには、はいると思うんです」
ホイールロッククンが太鼓判を押す以上、風変わりな建物にちがいなく、そのうち
行くよと約束しておいた。
(続く)

35 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/11 00:18:38 ID:ugPZAFrD
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
プレーテッドシティの魔女(2)
999号が駅に到着し降りてみると、なんとまあ。建物から車から、なにもかも金色である。
もう少し色に配慮をと思うのだが、メーさんがこれで普通だというので致しかたなし。
駅前にタクシーが客待ちしていたが、だれも乗らないので、すぐ走り去る。これも
ホイールロック情報によれば、プレーテッドシティの中心は磁気メッキ塔付近なので
銀河鉄道の駅で到着する旅行者をねらい、結構商売になるという。しばしぶらぶら行けば
ホテルに到着、やはり金色である。フロントで「予約はあります」とメーさんが言うが、
案内嬢は「予約?なんてことをいうの。その汚ならしい身なりで!ふざけないで」と
猛烈に拒否。まったく客商売がなっていないと怒鳴ろうとしたら、メーさんが案内嬢を
捕まえてロビーの端へ連れていった。戻ってきた案内嬢は平身低頭、「失礼しました。
列車のお客様とは知らずに。どうぞご案内します」とコロッと態度がかわって気持ち悪い。
銀河鉄道の名前はこの星でも大きなようである。案内された部屋も金色なのは仕方ないに
しても、ふろのお湯まで金色ではまがいものの温泉のようで、僕の好みに合わないのは
当然である。翌日はホイールロッククンが、磁気メッキ塔を案内してくれるというので
早々にふて寝。メーさんはなにやらゴソゴソしていたようだが。
(続く)

36 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/12 21:17:20 ID:8RAJKabz
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
プレーテッドシティの魔女(3)
早寝したこともあり、翌朝は早起き。ホテルでは生身の人間用の朝食を用意していない
とのことで、時間つぶしも兼ねて町をぶらつく。町のあちこちで、タイタンで開催中の
コスモピア割引きっぷの手書きポスターが貼られ、銀鉄が増収に励んでいる様子がわかる。
待合わせ場所に着いても、まだ8時前。あまりあてにしないで通りがかりの人に「喫茶店
か食堂で開いているところがありませんか」と聞いてみたら、朝食屋さんが1軒あるとの
返事。人通りの少ない町なのに、なんでも尋ねてみるものだ。その食堂「札金」は、表通り
から引っ込んだ、地元の人しか分からない所で「営業中」の札を掲げていた。店内にお客
の姿はなかったが、ばあさまが土びんごと熱いお茶を運んでくれた。と思ったら、中身
はオイル。「おやまあ、これはすまんかったね」と取り換えてくれたが、ここでも機械の
体が標準なようである。生身の人間用の朝食は銅貨4枚、みそ汁がおいしかった。お客も
いないのに早朝から営業している謎はすぐ解けた。たえず電話が鳴って、3人前、4人前と
朝食の注文があり、岡持ちをさげた機械化人店員が出入りする。町のホテルの合理化で、
宿泊者の朝食を一手に引き受けているのではなかろうか。やがて下宿しているサラリーマン
らしい機械化人ものれんをくぐり、「今日はオイル焼き定食にしてもらおうかなあ」と声
をかける。舌代もメニューも見当たらないが、いつも利用する人たちだけが知っている
何種類かの献立があるのだろう。
(続く)

37 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/14 00:37:35 ID:SCPRvI59
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
プレーテッドシティの魔女(4)
朝食を終え、待ち合わせ場所に戻ると金色に光るホイールロッククンが待っていた。
「僕はお金がないので吹きつけのインチキです」と苦笑し、わざわざ僕にまで
金色のスプレーを吹きかけた。まったくと言っていいほど人通りのない道を歩き、
町の中心へ着くと、ポイントの磁気メッキ塔は期待を裏切らなかった。プレーテッド
シティの中心らしく、かなり凝った設計にしたのだろうが、塔前広場の時計塔が0時
13分をさしたまま止まり、倉庫のようになった入口の守衛室の電気時計が15分ほど
進んでいたのがわびしかった。それにしても下から見上げると頂上は一層高い。
曲がりくねった道路から8段上がるとエスカレーターがあり、さらにオプチカル
エレベーターに乗ると頂上に出る。無人のドアを通り、また19段高くなったところが
磁気メッキ装置である。装置のまん中には、金が溶解したタンクが見える。すぐに
コンパニオンのような機械化女性が現れるが、「ようこそバカなお人よ。私はあなたの
ような勇気のある人といっしょに、溶解した金のおフロに入るのがすきよ」と言って、
ホイールロッククンをタンクに引きずりこもうとするではないか。これはいけないと
声を大きくして女性を突き飛ばしたら、女性はメッキ装置のボタンやレバーにぶつか
ってタンクに落ちてしまった。ギャーという声とともに警報も鳴り響き、どうやら
装置に異常が発生したようで、これはまずいとホイールロッククンとメッキ塔を逃げ
出した。塔を出ると星中のメッキが剥げて、ごく普通の風景になっている。しかし
「メッキの剥げない人がいる」と捕まりそうになったので、あわてて川へ逃げ込むと
メーさんが迎えに来てくれていた。そういえば、もう999号の発車時刻を過ぎている。
「車掌さんが管理局にデタラメな報告をして臨時停車して待っています」という。
車掌のとった思いやりのある処置に感謝しつつ、短距離ロケットは僕とメーさんを
乗せて999へ向かった。
(続く)

38 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/14 17:15:40 ID:SCPRvI59
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
ウラトレスのネジの山(1)
列車の外はなにかキラキラしたものが流れている。窓に当たってコンコン音を立てる
のだが何ごとなのか。メーさんが「ウラトレスが近いからですよ」と教えてくれる。
車掌が入ってきて「次の停車駅はウラトレス。停車時間は八日と二十三時間二十三秒」
と告げた。またずいぶん長い間とまることだと、あきれる。機関車の手入れもおこなう
とかで、それならしっかりと整備をお願いしたい。列車が惑星の上空に近づくとサビの
色が惑星全体を覆っている。上空へ進入すると平地から三角錐が立ち上がっているような
ボタ山のあいだをすり抜けて行く。そのボタ山はみんな出来そこないのネジが捨てられた
ものの由。かつて地球にあったニッポン国の九州でも石炭殻が捨てられたボタ山をよく見か
けたものだ。駅に到着して下車すると、建物はみんなネジだらけ。地面もジャリではなく、
ネジである。約束していた地元のラセンさんが出迎えてくれ、今日の宿「スクリュー
ホテル」に案内してくれた。「スクリューホテル」は名物のネジ風呂に入れるうえ、建物
の裏がネジ山に面している。明日はこのネジのボタ山に登ってみようというのだ。メンバー
は僕とメーさん、そしてラセンさんである。早々に風呂と食事をすませ、就寝、そして朝。
今日も晴れ、登山日和である。
(続く)

39 :名無し野電車区:04/11/15 01:04:53 ID:ttVT/8SI
>>37
展開が強引過ぎないか?w

40 :名無し野電車区:04/11/15 20:59:55 ID:fhTRx+/T
>>39
いや>37はほぼ原作通りだよ

41 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/15 21:57:56 ID:xLnKqgbS
>>39クンのいうとおり、やや強引だったかと反芻している

42 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/15 22:02:28 ID:xLnKqgbS
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
ウラトレスのネジの山(2)
スクリューホテルを出るとき、フロントに「ネジ山登山証明書」を発行する旨の掲示が
見えた。ぜひ入手したいけれど、必ず頂上に立てるかどうか分からず、ものは試しと
絶対に登りますからとフロント氏に約束すると、事前発行してもらえることになった。
山の写真入りで発行番号と日付、ウラドレス政府印を押した立派なもので、フロント氏
はきちんと発行控えを残していた。ホテルを出た所にある「観光協会荷物預かり所」の
番をしている機械化おばあさんに見送られて出発。山へ向かって真っすぐ10分ほど歩いた
六角ボルト中学校バス停の近くに、ネジ山一合目の標柱が建っていた。ここから山を
巻きながら山頂までは4`。自販機で缶紅茶を買って手さげ袋に入れておく。八時四十五分
ごろの入山となり、昼までには頂上に立てるだろうと思う。若いメーさんやラセンさんは
もっと早いかもしれないが、女性に負けるのはくやしいのでがんばってみよう。十五分
ほどは舗装道路の軽い登りで、ジャリスキー場の「ハッテン公園」の上が二合目とあり、
山頂まで3.3`。なんだ、もう六分の一もきたのかと言うと、ラセンさんが「ここから
ですよ」とクギを刺す。そうか、ここからが本当の登りなのだ。クギやネジのなかに
急勾配の細い道がついている。細かいネジが多く歩きにくい。たちまちピッチが落ち、
ラセンさんはさっさと先へ。朝から体の調子がおかしいともらしていたメーさんは最初
そばにいたのだが、あまりに遅すぎると思ったとみえ、いつのまにか姿が見えなくなった。
(続く)

43 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/16 21:47:27 ID:1jKkT9nS
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
ウラトレスのネジの山(3)
いつになっても三合目の標識が現れず、九時半に5分ほど休憩。約10分でネジもさらに
小さなものになった。ずいぶん道が荒れている。九時四十五分、また5分休憩。四合目
標識にも気づかず、十時十分、五合目に達した。あと二`で、一時間二十五分かけて、
ようやく半分登ったわけだ。まだ二時間かかると見積もれば正午をすぎるが、しかた
ないか。10分ほど休んで出発し、十時五十分ごろ杖をついて降りてくる機械化おじいさん
に会った。「三十分ほど前に女性の二人連れに会いましたよ。あと二十分くらいという
ところだったでしょうな。私は何十回となくこの山に登っていますが、しだいに腰が
老朽化してきょうは二時間以上かかってしまいました。来月、新品に取り換えるので記念
ですよ。では、お元気で」おじいさんは、軽やかに降りていく。”女性の二人連れ”が
メーさんとラセンさんだとすれば、もう山頂に着いている計算になるが、まさか・・・。
また10分休んで10分歩き、今度は15分休んで10分歩きと、しだいに休みのほうが長くな
って、七合目に着いたのが十一時半すぎだった。やがて展望が開け、左下に海が見えた
ので10分休憩。下山してくる人が多くなり、あと0.7`の八合目にたどり着いたときには、
もう正午をまわってしまった。十二時半をすぎて出会った熟年氏から正確な情報が得られた。
「お仲間のお二人が山頂でお待ちかねでしたよ。十二時半まで待つとおっしゃってました。
いえいえ、これからが大変で、まだ30分か40分かかるでしょう」なんだって?急に疲れが
出て、もう足が動かないのではないかとがっくりしたが、それでも10分ほど登るとメーさん
とラセンさんが降りてきた。ひどいものだ。確かに遅れすぎたとはいえ、捨てていくことは
ないだろう!「先生、大丈夫ですか。倒れたか落ちたのかと思い、心配していました」
メーさんがへらず口をたたく。「お疲れさまです。いったん降りてきましたが、もう一度、
私が上まで御一緒します」そういう打合せになっていたのかどうか、ラセンさんがやさしい
言葉をかけてくれた。下りかけた山にもう一度登るなど、なかなかできることではない。
(続く)

44 :名無し野電車区:04/11/18 20:19:23 ID:5U4U6W9p
種寸先生、最近ハアハアしないのですか?

45 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/20 00:02:57 ID:XYo8LqTb
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
ウラトレスのネジの山(4)
ラセンさんを初めて会ったときにちょっとキツい人だと思っていたが、きわめて誠実と
言い換えねばなるまい。気をとりなおし、十二時五十五分にラセンさんと出発すると、
少しは元気が出た。九合目をすぎると、いくらでも休んでくださいと声がかかり、10分
休憩。10分歩いて5分休むと岩場にロープがぶら下がっている。この難所を抜け出すと、
山頂らしい空間が開けた。十三時四十分、なんとか登頂。一合目から四時間五十五分かか
った。若い頃にくらべると、やはり足がかなり弱ったらしい。そろそろ機械の体に取り
換える時期なのか。缶紅茶を開けてゆっくり飲むと、変な味がする。思わず吹き出すと、
なんと小さなネジが混じっているではないか。「ぶえーっ、紅茶にまでネジを入れるのか」
と叫んだら、ラセンさんは「あら、勝手に飛び込んだのでしょう。よくあることです」
と平然としている。ネジを避けて紅茶を飲み干し、ラセンさんとハアハアする。イチモツが
ネジなどで傷つけられてはかなわないので、厳重に厚めのゴムでガードした。中田氏が
モットーの僕も、自分のムスコを守るためには仕方なし。時間もないのでいきなり挿入
開始だ。ゴムと金属がすれる音に興奮し、またしまりがよいことでたっぷりと出して
しまった。ラセンさんも生身のイチモツを堪能したようで、ぐったり。しばらく2人で
横になったのち、十四時四十五分、ラセンさんにうながされて下山開始。下りはさすが
に少し速くなり、何度か休んだものの、十六時四十五分に二合目の「ハッテン公園」
へ出た。メーさんが缶ビール片手に赤い顔をしている。缶ビール二本と氷を流し込むと、
人心地がついた。しばらく前に売店を閉めかけたので、たくさん売れるからもうちょっと
待って下さいと、メーさんが頼んでくれたとか。山頂到達は十時四十五分のラセンさんが
二時間でトップなのはともかく、体調不良のメーさんが二時間十五分とはくやしい。
メーさんは頂上に立ったらケロリとなおったそうだ。下りはメーさんが一時間四十分
ほどで、僕の二時間半はやはり遅く、”下りのチャンピオン”も返上せねばならない。
(続く)

46 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/21 18:41:09 ID:ZI839oK0
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
ウラトレスのネジの山(5)
やはり登山の無理がきたのか、それからしばらくホテルで寝込む日が続いた。ようやく
5日目に体調が戻り、名物の「ネジ風呂」を試してみようと思う。メーさんとホテルの
フロントに降りると、ラセンさんとの待ち合わせまでしばし休憩。そばには地元ウラドレス
政府発行の「広報ウラドレス」が置いてあり、銀河鉄道の読みは「うらとれす」だけれど、
星名は「うらどれす」と濁っていることが判明する。「広報ウラドレス」によれば銀鉄駅
利用者減少に歯止めをかけようと、先月に「銀鉄ウラトレス駅利用促進協議会」が発足
したとのこと。合わせてボタ山の観光整備と、駅の「スクリューパーク」駅への改称運動を
展開するそうだ。「スクリューパーク」はボタ山を中心に建設される施設で、来年春に
完成予定の自動化旋盤工場とともに観光の目玉に育て、銀鉄の高速列車と星間バスを組み
合わせたウマウマきっぷづくりをめざす。かつて地球では熱い砂をかける「砂むし温泉」が
有名だったが、「ネジむし温泉」はまだ体験したことがない。本来は機械化人間が体にネジ
をかけ、わざとサビを付着させて洗い流し、体の汚れと疲れを取るのが目的とか。ほどなく
ラセンさんが現れ、合流。温泉へはバスの便はなく、ラセンさんがクルマで運んでくれる
ことになった。ホテルを出て温泉に向かう途中、ラセンさんはクルマを自宅前に止め、旋盤
で鉄の材料からネジを切って形を整える行程を見せてくれた。切った糸状のものはクッション
材に、細かい所は粉にして砂鉄にするから、捨てるところがないそうだ。
(続く)

47 :名無し野電車区:04/11/21 20:38:58 ID:DHJ7I1/Z
よく分からんが、ウラドレスってのどかで良い所みたいですね

48 :名無し野電車区:04/11/21 20:59:01 ID:Dq8coeFo
>>47
雨の日に外歩くと気持ちいいらしいぞ
なんかこう、一皮剥けるような感じらしい

49 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/23 03:05:13 ID:uryedQCA
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
ウラトレスのネジの山(6)
「ウラドレス天然ネジむし温泉」はホテルからクルマで15分ほどのナット海岸にぽつりと
建っていた。”捻子浴料”が銀貨1枚、プロテクターを借りると銅貨1枚ましとなる。プロ
テクターを付けないと生身の体ではケガをするらしく、銀貨銅貨1枚ずつを払って素肌に
まとう。僕たちがこの日一番の客で、着替えをして浜辺へ出たら、スコップを持った機械化
おばさんが待っており、適当な間隔をおいてあお向けに寝そべると、たっぷりネジをかけて
くれた。なるほど、重い。重量100`ほどとかで、たちまち額に汗が吹き出す。両腕はネジ
に埋もれているので、ときどきおばさんが額をぬぐってくれる。波の音を聞き、ボタ山を
見やるうち、体の芯まで溶けるような感じになり、十〇分あまりで開放された。「一番の
客が一番重いんだよ」と、おばさんが笑う。水を浴びて体中についたサビを落とし、浴槽に
飛び込むとコースが終わり、ぐったりする。大型バスで二番手の機械化人間のグループが
到着し、平日でも盛況のようである。しばし、のんびりくつろいでいると「雨になります。
危ないですよ」とラセンさんが板きれをかぶせてくれた。ぽつぽつと雨が降り出すと、
痛いっ!ネジまで一緒に降ってくるではないか。これではたまらないと、建物へ避難。
ラセンさんは傷だらけになりながらも平然としている。大丈夫かと聞くと「皮は脱げばいい
のです」とあっさり。さすがにこんな時には機械の体は便利である。雨が小降りになる頃を
見はからってホテルに帰投、それから999の出発まで読者からの手紙に目を通して返事を書く
作業に没頭した。出発の日は快晴、ラセンさんが見送りにきてくれた。「いつか気がむい
たらまた来て下さい」と、みやげにネジの一式詰め合わせを頂戴した。何か機械を組み立
てる機会もあろうことなので、それまで大事にとっておこう。
(続く)

50 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/23 15:34:45 ID:uryedQCA
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
大酋長サイクロプロス(1)
時刻表によると次の停車駅はゴーストコロニーとなっていて停車時間は二時間二十分と
なっている。しかしメーさん情報によればゴーストタウンでだれも住んでいないという。
「えー、なんと言いましょうか・・停まっても意味がないので通過扱いになりました」
車掌が申し訳なさそうに告げる。これでは、ここまで来た値打ちが半分に薄れるので、
機関車に突撃、気むずかしそうなコンピューターに、ゴーストコロニーの写真を撮りたい
のであるが、スピードを落としていただくわけには参らないだろうかと、おそるおそる
お伺いしてみた。すると、「ジョコウ?イヤ、トマリマス。トマリマスカラマエヘキテテ
クダサイ」との返事。やはり停車するほうが正しいのかもしれない。宇宙列車なのに
開放的な運転台の横から、すばらしい直線で進む前方を眺めていると、前の方で光って
いる惑星が見えてきた。どんどん近づいてくると以外に大きく、またきれいで廃品とは
思えない。列車が駅に停車すると車掌はドア扱いをしなかったが、鉄道管理局からの
連絡でこのコロニーに生命反応があるという。メーさんは興味があるのか、調べてみま
しょうと同意を求める。いたしかたなし、列車を降りることにする。車掌が乗務員用の
ドアを開け、「ほら、ここから降りて好きなだけ調べてください」なんとも寒々とした
駅ではあるが、建物じたいはきれいである。
(続く)

51 :名無し野電車区:04/11/25 19:23:39 ID:vIYLtPiN
救済age

52 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/25 20:03:20 ID:a1vhbMLp
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
大酋長サイクロプロス(2)
駅舎を出ると、これまた懐かしいたたずまい。メーさんはこんな街ではなかったと不思議
そうな顔をしているが、僕にとっては若い頃に戻ったようで違和感はない。試しに古い
木造アパートに入ってみると、あらうれしや。地球ではもう見ることができない、エロ本
などが散乱している。パラパラとめくって見ていると、「なにかね」とオヤジが顔を
出した。するとまわりの部屋から、同じ顔のオヤジがゾロゾロ出てきてかなり気分が悪く
なってきた。メーさんが「ドクターサイクロプロスそっくりです」という。なんでも
このコロニーを設計した人だそうだが、同じ顔ばかりというのはいかがなものか。大元の
ドクターサイクロプロスを捜しましょうとメーさんが言うので外に出ると、あるアパート
の一室から「わしゃここにいるよ」と声が掛かった。部屋に通されると、中は以外に
進歩的である。何をしているのかと問えば「重大な実験をしている」といってパタンと
倒れてしまった。ひどく疲れているようで、ご愁傷様ではある。メーさんが「先生は先に
列車に帰っていて下さい」というが、外は同じ顔のオヤジが集まっていて困る。すると
ドクター氏が「この人は偉大なレイルウェイライターである。手を出さないように」と
大声で怒鳴った。偉大といわれると、少々照れてしまうがオヤジたちが散っていったので、
部屋を出た。もしや、とこっそりすき間から部屋をのぞくとなんとメーさんが服を
脱いでいるではないか。
(続く)

53 :名無し野電車区:04/11/25 23:44:34 ID:ONvGZz/T
ハァハァ期待sage

54 :名無し野電車区:04/11/27 06:54:06 ID:pJWfPj2X
いぬも
あるけば
ルポライター

55 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/27 12:29:10 ID:T01R3RFw
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
大酋長サイクロプロス(3)
「一発抜いてあげますからおとなしくして下さい」とメーさんがいうが、いくらなん
でも服を脱ぐことはないだろう。目の保養とばかり、ドクター氏はニンマリしている。
「あんまり暑いんで脱いだんですよ。いけませんか」「いや、けっこうけっこう」と
ドクター氏はふとんに大の字。あんなオヤジが相手では、メーさんの趣味を疑うところ
だ。メーさんのフェラチオと手コキにもドクター氏のイチモツは歳のせいか、なかなか
勃たなかったが、それでもウーッと唸り逝ったようだ。やれやれ、本番がなかったと
一安心したところで急いで列車にもどる。車掌が出迎えてくれたが、突然地震のような
震動が起きて大変だ。ほどなくメーさんも戻ったが、この星が爆発するという。車掌が
あわてて発車手配を取り、999は発車。メーさんは間に合いますというが一大事である。
なんとか安全圏まで待避できると、コロニーが爆発して四散してしまった。メーさんが
自爆したのでしょうというが、まさしく昇天である。また、ドクター氏の日記を渡され
たが、僕にとって人の日記というものは意味がないものなので、窓を開けて一気に捨てて
しまった。本番がなかったとはいえ、メーさんに性欲処理をしてもらったドクター氏に
嫉妬を感じたところである。
(続く)

56 :名無し野電車区:04/11/27 15:45:28 ID:VUXAer4m
種寸先生、いつも先生の作品を拝読させていただいております。
最近では会社帰りに更新をチェックするのが
日課となってしまいましたが、
毎日小出しにされる寸止め感がたまりません。

これから先も長いでしょうけれども、
特に道半ばにして精力が尽きることのないよう、
お体に気をつけて旅を続けてください。



57 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/27 22:12:49 ID:T01R3RFw
>>56クン、励ましありがとうございます。
今のところ僕のイチモツも元気な感じですが、やや精力が減退しているのが
気にかかります。メーさんとのハアハアまではなんとか持たせてやりたいとの
想いがある反面、次々に現れる新たな女性に新鮮さを感じるのも事実で、
ハアハアは止められません。
>>56クンもお体には気をつけて、今後ともよろしく。。

58 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/27 22:15:04 ID:T01R3RFw
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
ミーくんの命の館(1)
999号はなぜかこの辺り、淋しい感じの所を走る。「あら先生、ブラインドをおろさ
ないんですか」とメーさんに聞かれるが、外の景色を見なければ汽車旅とはいえない。
「次の停車駅は「ミーくんの命の館」停車時間は三十八時間と十五秒」と車掌が告げて
走り去る。変わった名の駅だと思うが、前に見えてきた星もいっぷう変わった感じで
はある。列車は汽笛も鳴らさず、ずいぶん静かに降りオモチャのような駅に到着する。
積木細工のような駅舎があるが、ぞっとしない。かつての銀河鉄道の駅舎は、堂々として
いて風格があり。このようなけばけばしいのは、いかがなものか。ホームに降りると、
列車へ向かって敬礼している駅員のそばに、白いTシャツにミニスカート姿の若い女性が
立っている。海苔助が「すっきりしたええ娘やから、センセに貢いでもよろしか?」と
事前に打診してきた人だろう。もごもごと自己紹介した女性はなかなか雰囲気がある。
海苔助とはヘビーメルダーで知りあったクオーターで、射手座のオメガ星雲出身のもと
スピードトラックの選手とのこと。海苔助の”浮気相手”というわけでもなさそうだが、
とかく詮索はやめておく。近年の取材の旅で女性参加者はカメラのメーさんを含めて
非常に多く、僕のイチモツも休まることがない。オカマヤーのマドンナは銀河鉄道の
ウェイトレスとして飛び立ち、また会うこともあるだろうから、ヘビーメルダーの人を
新たなマドンナ、ニューマドンナと呼んでおく。
(続く)

59 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/28 14:19:02 ID:6Zxc6Z/4
バックナンバサイトとして「種寸直樹の銀河鉄道拝見記」を立ち上げました。
http://tanesun.e-city.tv/index.html
単純な出来ですが、昔の作品をお楽しみ下さい。

60 :名無し野電車区:04/11/29 13:47:14 ID:pmkCaUNp
>>59
種寸先生、これで読めなかった話を楽しむことができます。
サイトの充実と新作執筆、両方は大変かも知れませんが
よろしくお頼み申し上げます。

なあに、当方待つのはなんでもありません。
"退屈"に勝てないようでは999の旅は楽しめませんからネ

61 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/29 21:25:17 ID:LVRYBRFE
>>60クンありがとう。気長にお待ち下さい。バックナンバサイトを更新して
おきました。

62 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/11/29 21:27:32 ID:LVRYBRFE
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
ミーくんの命の館(2)
まだ十四時半だが、明日はこの惑星の目玉である動物観光車「はしるん」に乗りたい
から、駅で予約しておいた。さて銀河鉄道指定「ホテルアニマルパレス」は四人部屋
が税・サービス料込み、朝食つき金貨3枚、つまり一人銀貨4枚という安さ。ニュー
マドンナとメーさんに予約したツインの部屋をゆずり、僕は新たにシングルを予約
しようとしたら、リゾートなので一人部屋はなく、ツインが金貨2枚で一人でも同額
だった。いずれにしても安いので、地球の「メガロポリスグランドホテル」を思い
浮かべ、いかなるホテルなのか気になる。ホテルまではそれほど遠くないとのことで、
三人で歩く。駅から国道沿いの道ばたには「XXペットショップ」「△△Zoo」が
目白押しで、動物関係の建物ばかり。しかしながら暑からず、寒からず、気持ちの
よい所だ。メーさんは「ここは宇宙で一番気持ちがよくて住みやすい所です」と絶賛
するが、少し表現がオーバーである。おおよそ徒歩10分で「ホテルアニマルパレス」に
到着、駅と同じく積木のような子供っぽい外観をしたホテルだった。ペット業者や
団体客で活気があり、今までとは違う。四人部屋やツインベッドに畳を組み合わせ、
ゆったりとしたソファを配した立派な部屋で、日が高いうちからマドンナも加わって
酒盛りを始めても充分な余裕があった。初参加のマドンナに、999の旅がこれほど
リッチなものと思われては困るが、すべてなりゆきとめぐり合わせである。
(続く)

63 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/12/01 19:57:49 ID:OfcaIIbs
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
ミーくんの命の館(3)
メーさんがルームサービスをと、フロントに電話するがお断りされたとの由。何か買って
くれば・・というが、それならレストランにに出向けばよし。3人で部屋を出てみるが
どこまで行っても同じ様な内装に案内がなく、困ったことである。まあうろつけば、その
うちどこかに行き当たるだろう。と、行き当たりの廊下に巨大なトラやヘビがうろついて
いるではないか。「ギャー」と叫んで追っかけてくるので、あわてて逃げようとしたら
メーさんが「大丈夫ですよ」と手なずけてみせた。やれやれ。やっとの思いで3階にある
レストランに到着、ウェイトレス嬢に案内された一角でラム酒の高級品をあけ、マドンナ
歓迎の宴とした。ニューマドンナの飲みっぷりはなかなかのもので、たのもしい。皆で
したたかに痛飲し、どのように部屋まで帰ったか記憶になく、気がついたらベッドに大の字
になっていた。もう朝である。洗顔をすませ、昨日のレストランで朝食。ウェイトレス嬢
に「昨晩はえらくご機嫌でしたね」と冷やかされ恐縮する。メーさん、マドンナともども
チェックアウトを済ませ、九時発を予約した「はしるん」乗車場の前で二十分ほどぶらぶら。
ここも宇宙の片田舎とは思えない人出で、パンフレットの「要予約」にしたがってよかった。
ふらふらときた人は一時間後の便にしか乗れない。乗車場には巨大なトリさんのような
「はしるん」のイラストが掲げてあったが、乗車場で待っていたのは普通の観光バス
「うるめ」。このバスに二十分ほど乗ってアニマルパーク入り口の中継所へ運ばれ、園内
周遊車「はしるん」に乗り移る仕組みだった。

64 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/12/02 21:19:39 ID:eN2kOUum
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
ミーくんの命の館(4)
密閉型トロッコ列車のような「はしるん」は約50人を乗せて九時半ごろから周遊開始。
ガイド嬢の説明を聞きながら、まず肉食動物地域、ついで草食動物地域に静止し、丸い
窓からトラやライオンをはじめ、キリンやサイなど色々な動物を眺めた。大騒動もなく、
のんびりしている動物たちを見なければ普通の観光地の世界にいるのと変わらない。
正直いって「ココロの準備はできたかな?さあ、神秘と感動の世界へ出発進行!」と
パンフレットがうたうほどの感激はなかった。しかし、これからが本番なのである。
駅で予約したときも「お客さん、オプションはいかがします?」と駅員がニヤリと僕に
問いかけてきた。もちろんピンときたので申し込んでおいたのである。三十分あまりで
一周し、十時ごろ中継所へ戻ると、「うるめ」で送られてきた次のグループと入れ替わり
になりうまくできている。さて僕たちは「オプションツアーの方!」と係員に誘導され、
落ちつく先は薄暗い建物の地下で、風俗船で見たのと同じ趣向の”女王様とM女のプレイ”
の見物となった。痛いものには弱いはずのマドンナも怖いもの見たさに入場。女王様が
突然客席めがけてムチを振りまわしたものだから、マドンナはキャ〜と一声。震えながら
抱きついてもらう栄に浴する。エスコート役のメーさんは最前列に陣取ってプレイを研究
していたから、さいわい見られずにすんだ。プレイの結果はM女の失神。M女はいくら
でもいるので失神するまで攻められるらしい。性欲の素と宣伝していた品質保証の「肝
入りスッポンドリンク」を買ってみて試してみると、ムクムクとイチモツが勃起、さらに
顔がほてってくるではないか。さっそくマドンナをトイレに連れ込みハアハアする。
(続く)

65 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/12/04 21:01:48 ID:63tojgr9
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
ミーくんの命の館(5)
マドンナに壁に手をつかせてバックから挿入。後ろからという体位もここ動物の国に
ふさわしいではないか。「あん・・先生の・・大きいです」なかなか艶っぽい喘ぎ
で僕のイチモツも大いに刺激される。充分なしめり気で激しくピストンすると、マドンナ
のひざがガクガク震え、たまらない。「逝くよ!」「逝くっ・・逝くう」というマドンナ
の声を聞きながら一番奥まで突っ込んでたっぷり放出。十分に余韻を楽しんでイチモツを
引き抜いた。グッタリしたマドンナを便器に座らせると、マドンナはお口で僕のイチモツ
をキレイにしてくれる。サービス精神旺盛で僕のお気に入りになりそうだ。2人でトイレの
外に出るとメーさんが待っていて、「先生、歳の差を考えてください」と苦言を呈されて
しまった。そうは言われてもハアハアは僕のライフワークだし、マドンナのような娘を前に、
据え膳食わぬのはなんとやらである。さてホテル方向へ帰るバスを待つあいだ、園内の
なんでも屋でパンなどをつまんだのだが、マドンナのような生身の若い娘は珍しいらしく、
店のおじさんたちの大歓迎を受けた。おれのもしゃぶれ、これも飲めと、正体不明のお薬
などをたくさんすすめられたマドンナは、興味津々の顔つきでおじさんたちとハアハアを始める。
淫乱なのがマドンナのいいところだ。メーさんは身の危険を感じたのか、どこかに消えて
しまった。
(続く)

66 :名無し野電車区:04/12/06 01:27:28 ID:nP8K1vJU
もっとハアハア期待age

67 :種寸直樹 ◆bIhJ0C9VEw :04/12/07 21:22:57 ID:hRAKHC9u
銀河鉄道のサービス拝見・銀河を駈ける999号
ミーくんの命の館(6)
たっぷりと乱交を楽しんでいると、いつのまにか戻ってきたメーさんが「バスだ!」と
叫んだ。帰りのバスは10分早発であやうく行き過ぎるところだったのにも驚かなくなった。
観光バス「うるめ」は駅へは入らず、999の客だと言ったら駅近くのバイパスで便宜停車
してくれた。子供が絵に書くような駅まで歩いて5分。発車まで10時間以上あるので
駅2階の食堂街で、マムシ汁やキリン鍋などを味わう。なにごとにも興味津々のマドンナは、
いくつもの皿に箸をつけながら「いつもの旅とは全然違って、おもしろかった。またきた
くなりそう」とつぶやいた。僕としても大歓迎で、またアンドロメダまでの間に参加して
くれることだろう。駅前の飲み屋が開くのを待って席を立ち、また痛飲。ここでメーさん
がカメラを忘れたようで、他人ごとではない。そろそろ要注意であるが、カメラマンが
カメラを忘れるとは冗談にもならない。また店を代えましょうと酔った勢いでマドンナに
誘われ、生まれて初めて同伴喫茶に入った。宇宙の離島でもゲーセン、ドーハンは大繁盛
である。メーさんは先に行きますと、駅に向かったが駅のコンコースで、エメラルダスと
出会い、労をねぎらったとか。同伴喫茶でもたっぷりとマドンナの肉体を堪能し、そろ
そろ発車時刻となり、店を出た。改札でまたまたあきれ顔のメーさんと合流、マドンナが
見送ってくれて999号は定刻に発車した。
(続く)

68 :56:04/12/07 21:42:32 ID:7fTFE6Av
種寸先生こんにちは。

先日は下の健康にお気をつけて、とコメントいたしましたが、
やれやれ、私の心配はまったく杞憂だったようですね。
下のほうも、胃袋もまったくお元気なようで安心しました。

ところで先生、999号が停車する各駅の近くには
郵便局はないのでしょうか?
先生の旅貯や風景印に対する蘊蓄もぜひお聞かせ
いただければと思います。

これからも先生のご多幸をお祈りしております。


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